美少女
ゆうなちゃんは
宮沢りえさんに似てて…
とっても爽やかな笑顔の
美少女な女の子
そんな ゆうなちゃんの夢を見た
具合が悪くて
布団に寝ていた私の顔を
屈託のない笑顔で覗き込む。
おかえり ゆうなちゃん、
ごめんね、ちょっと疲れて
寝てたの。
ゆうなちゃんは 何も言わないで
ただ 微笑んでいる。
窓辺を 見つめながら
起きようと 着替えながら
懐かしい歌を口ずさむと…
ゆうなちゃんが うしろから
そっと私の肩に手を置いた。
そして
一緒に ハミングしてる。
ゆうなちゃん
この歌 知ってるの?
ううん…
と 小さく 小首を振る。
そっか…
そうよね、古い昔の歌だもんね。
あ、このパジャマ
可愛い!
そう言って 私の娘のパジャマを
スルスルと 着てしまった。
可愛い!似合うね
ゆうなちゃんに あげるよ。
もう 小さくなってたから。
ゆうなちゃんは
何も言わずに
爽やかな笑顔で 笑う。
その美しい事と言ったら…
もう
その笑顔は…
どんよりとした
私の卑屈な顔をも
真の笑顔に変えてしまう力を持っていた…
逢魔が時の
オレンジな部屋に
ゆうなちゃんの綺麗な
ポニーテールが揺れていた…
美少女、って
こういう事なんだ。