新年2025年1月10日(金)の最新の中国の「暑中国(かんちゅうごく)」の報道によると、中国では感染症が再び深刻化し、複数のウィルスが同時に流行している

病院が満床状態であるでなく、死亡者を火葬する火葬場も稼働限界に達している

南京市の火葬場の外では、火葬する人を乗せた車が長蛇の列をなし、杭州市の火葬場内でも多くの人々で溢れ返っている

また、河南省西平の火葬場では、午前中だけで30人以上の遺体が火葬された

このような光景は、3年前に新型コロナウィルス(COVID-19ｺｳﾞｯﾄ-19)の感染が大流行した際の混乱を思い起こさせる

南京市では、ある葬儀サービスセンターが動画共有プラットフォームに動画を公開した。その中には、夜明け前の薄暗い中を火葬場に向かう多くの車両がヘッドライトを点灯させ、道路上で渋滞する様子が写っていた。
片側車線には、最後尾が見えないほどの大型バスが連なり、対向車線には一般車両が長蛇の列を作るのが見える

この動画を撮影した人は「今日は、火葬場まで行く車が大渋滞しています。これほど多くの車が向かっています」と語っており、この異常な状況を伺える。

この映像は、瞬く間に中国のネット上で拡散され、多くの人々が議論を交わした！

一方、杭州市の火葬場でも同様に深刻な状況に直面している。

昨年末の2024年12月30日(月)に公開された投稿動画では、火葬場内が人で埋め尽くされ、列の最後尾が見えないほどだった
撮影者は「見て下さい。この行列、火葬場でこれほど長い列を作るなんて信じられません！後ろまで全く見えなんです！」と驚きを語った。

動画にはマスクを着用した人々が列を作っている。その列がホールから外まで延びている様子が映っており、その異様な雰囲気が伝わってます。

河南省の西平火葬場では、更に稼働限界が浮き彫りになった。今年2025年1月8日(水)に中国で公開された動画では、火葬場内の駐車場が様々な車で、埋め尽くされている様子が映っている。

撮影者によれば「今日、西平火葬場には非常に多くの人来ている。午前中だけで30人以上の火葬が行われた」とのこと。

河南省駐馬店市にイチする西平県は、人口密度の高い地域、これほどの稼働状況は異例と言える。

一方で、最近流行のインフルエンザも、急速な広がりを見せている。中国各地で死亡例が報告されている。

上海市の新華病院小児外科の医師である王成棟(おうせいとう)氏は、最近の動画でインフルエンザに感染した子供達が次々と救急室に運ばれていると述べた。

王成棟(おうせいとう)医師は「連続して5人の子供が救命処置を受けています。一部は人工呼吸器を装着しました。しかし、残念ながら救命出来なかった症例ケースも有ります」と語った。

また、ある患者は重度の脳炎を発症し、突然容態が悪化して亡くなったとも説明しています。

動画のコメント欄には、多くの中国人ネットユーザーが身近で起こった悲劇を共有しています。

ある上海のネットユーザーは「このインフルエンザで、多くの子供達が亡くなっています。私はその光景を目撃しました」と述べ、別のネットユーザーは「同僚の子供が学校で発熱した後に病院へ行く途中の救急車内で亡くなりました」と語った。

また、北京、天津、甘粛、四川、山東などでも同様の死亡例が報告されている。

成人も例外ではなく「40歳の患者が高熱から重篤化し亡くなった」との事例もあった。

河南、陜西、江蘇、四川などの学校では集団感染が相次ぎ、地域社会全体が影響を受けた。

中国予防疾病コントロールセンター(CDC)が、発表した報告によると現在、中国では、A型インフルエンザ、ヒトメタニューモウィルス、マイコプラズマ肺炎、新型コロナウィルスなどが同時に流行しており、急性呼吸器感染症の患者数が急増している。

しかし、中国政府は感染症の深刻さを過小評価しようとしているとの指摘がある。

アメリカ陸軍研究所ウィルス学部門の元主任であった林暁旭(りんりょうきょく)氏は「ヒトメタニューモウィルスは一般的なウィルスであり、高い致死性を持つものではない」と述べている。

しかし、中国政府が今年、特にこのウィルスを強調している点には疑問を呈している。

林暁旭(りんりょうきょく)氏は「中国政府が他の深刻な呼吸器ウィルスを隠すためにヒトメタニューモウィルス前面に出している可能性があります」と分析している。

また、感染の重傷率や死亡率について詳細なデータが提供されていないことも問題視している。

「新たな高い致死性ウィルスが現れている可能性はないのか？それとも新たな大規模感染の波が来るのか？これらを注視する必要があります」と述べ、更なるデータの公開を求めた。

このような状況の中、多くの中国市民が不安を感じてます。

「まるで、3年前のパンデミックが再び起きているようだ」と語る声もある。

中国政府に対し、透明性のある情報公開を求める声が高まっている